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希少な和釘専門の荒物鍛冶師。
弊社は代表・内山立哉が昭和54年2月に弟子入りし、修行の後に平成5年2月に独立開業した和釘専門の鍛冶屋です。
平成9年11月に柳川新田の工場に移転し、現在まで操業を続けてまいりました。
様々な寺社仏閣、文化財の修復に使用する和釘を製造し、平成4年と平成24年には伊勢神宮の式年遷宮にも和釘を納めました。
和釘と洋釘の違い
一般的に「釘」と言われてすぐ頭に思い浮かべるイメージがあると思いますが、これは明治時代以降に輸入された所謂「洋釘」です。弊社で製造している釘は「和釘」といって、洋釘が日本に広まるまでは日本の建造物になくてはならないものでした。
さて、和釘と洋釘にはどんな違いがあるでしょうか?
まず明らかに違うのはその見た目です。和釘の頭は釘の種類によって色々な形がありますが、軸のほとんどは角ばった形をしています(まれに丸い軸もあります)。洋釘は先にも述べた一般的な釘のイメージ「頭が平たくて軸が丸い」形をしています。
2つ目の違いはその全く異なる釘を生み出す製造方法です。洋釘は工場で大量生産されますが、和釘は1本1本手打ちで仕上げられます。そのため洋釘に比べて和釘の単価は高くなってしまいますが、手打ちによるメリットもあります。それが3つ目の違いです。洋釘は木材に打ち込まれてからしばらく経つと表面が錆び、その錆によって木材への食いつきが良くなるのですが、加熱・鍛錬されていないため次第に釘内部まで腐食が進んでしまいます。
一方手打ちで仕上げた和釘は軸全体に微妙な凹凸が出来、また、角ばった形状のため木材への食いつきも良く洋釘同様表面の錆によってさらに食いつきが良くなるのですが、洋釘とは違い加熱・鍛錬をしているため表面に形成された酸化被膜によってその後の腐食に強くなっています。
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